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2005年11月13日 (日)

大山(おおやま)

大山とかいて「おおやま」と読む。
中国地方にも大山が有るが、こちらは「だいせん」と読む。
漢字は同じだが、読み方と同じで顔つきは全く異なっている。
「だいせん」の方は、星の王子様の書いたゾウを飲み込んだボアみたいだが、「おおやま」は、マントをちょっと広げたシャーロックホームズみたいだ?
・・・あまり深い意味はない。

もちろんどちらの山も好きで登ったことがある。
しかし採集となると「おおやま」の方の経験はなかった。
関東に転勤(戻り)となって11ヶ月、関西から引っ越して8ヶ月。
関西で昆虫採集を覚えたのだから、しかたがない。
・・・でも、天城山や三国山など登っているじゃないか!

「おおやま」に登ろう、ホソツヤルリクワガタを採ると心に決めて11ヶ月、山と高原地図を購入して3ヶ月、待ちに待った日がやっとやって来た。
ここ一ヶ月の間、週末はずっと山に登るチャンスを伺っていたのだ。
しかし、天気が悪い、授業参観、仕事山積みなどで行けずじまい。
そして今日・・・天気は良く、仕事もなければ授業参観もない。

7:00AM
家族には悪いが、寝ている間に家を抜け出した。
道はがらがら、こんなに天気が良いのに、世の中の人達は皆寝ているのだろうか。
コンビニで朝食と昼飯を購入し、横浜町田インターから東名高速に乗る。

051113_0

これから登る大山を高速から望む。
少し車が増えてきた。
箱根に紅葉狩りかな?
秦野インターをおり町を抜け、くねくねした県道を通り、ヤビツ峠に向かう。
対向車は全くない。

ヤビツ峠到着。
パーキングに車を停めて登山の準備を始めるが思っていたよりも人が多いようだ。
装備をしっかりとし、年季の入った登山靴を履いたベテランが多いように思われる。
紅葉狩りや参拝目的ではなく、山歩きを楽しむ人達が集まっているようだ。

9:00AM

051113_1

登山開始。
登山口の標識によると山頂まで2.3Km。
私のPROTOREKでは、この地点の標高は760m。
軽いハイキングって感じだが・・・夏から登っていないので、良いリハビリになるかもしれない(笑)
が、実際に歩き始めてみると、階段が多く、とても歩きずらいコースだ。
階段の多い山道は自分のペースで登れないので嫌いなのだ。

051113_2

標高1000m近辺から、徐々にブナとミズナラがちらほら見えてきた。
天気は秋晴れで、空は高い。
ブナ、ミズナラの下では落ち枝を調べ、ルリ系の産卵マークを見つけるが、見つけることは出来なかった。
ここには、ホソツヤはいないのか?山頂まで行かなければ、いないのだろうか。
コルリならいそうな環境と思われるのだが・・・

051113_3

途中の開けた場所で丹沢方面を望む・・・悲しいほど多い植林の山々である(^^;;;
戦前の人が見た風景とは全く違う風景なんだと思う。
昔は手前のような風景の山肌がずっと、ずっと、どの山でもつづいていたことだろう。
そう考えると、戦前の日本の山の紅葉は、何処の山でも、それはそれは凄かったに違いない。
日本の山々の植林された杉はどうにかならないものだろうか・・・
広葉樹の森には、もう戻すことは出来ないのだろうか。
奈良は弥山、山梨は増富、秋田は鳥海山・・・昔見た凄かった紅葉がふと頭をよぎる。

051113_4

山頂手前の分岐に到着した。
ここは、ロープウエイを使って登って来る人達と合流する地点だ。
人も増えて来た。
さて、もうすぐ山頂である。

10:30AM

051113_5

山頂に到着。
真っ先に目に飛び込んできたのは、ご神木、雨降木(あめふりのき)。
「此の木常に雲を呼び滴々しずくが絶えないという。立ち寄れど雨降山の木の木は頼む甲斐なくおもはゆるかも」
見事なイヌブナである。
これほど裾の広いブナはなかなか無いと思う。
そして単独でぽつんとある。
通常このような場所では、乾燥してしまい枯れてしまうと思われるのだが、雨降山と言われるほどに、雨の多い山の山頂だから、生きながらえてこられたのではないだろうか。
ご神木に触れ本日の採集を願う。

山頂には神社に送電所らしき建物が有り、その間をぬってテーブルにベンチが所々に有る。
登って来た人々の休憩所。
自分も小休憩をして山頂を徘徊し、採集ポイントを探す。
どうやら西の斜面が良さそうな雰囲気である。

11:00AM

051113_7

採集開始。
鹿の糞がめちゃ多い(^^;;;
が、糞の間の枯れ枝に、産卵マークをしっかり発見するのであった。
でもこの枝にはいなかった。

徐々に山を下りながら、枯れた枝を探してまわる。
ホソツヤは空中に浮いた、枯れた枝が好きなのだ。
木に寄りかかった枯れ枝や、引っかかっている枯れ枝、細い立ち枯れなどを見て回る。
が、かなり厳しい。
ブナ、ミズナラは少なく、さらに良い枯れ枝が非常に少ない。
産卵マークを見つけても、殆ど入っていない。

051113_8

やっと幼虫を発見。
何ヶ月ぶりに見ただろうか。

051113_9

そして、最初の成虫は♀であった。
ホソツヤの♀とは相性が良い。
続けて2匹目も♀。
ここのホソツヤの♀は、富士山系や天城山の♀に比べ体色のグリーンが薄く、そしてそれは前胸よりもエリトラにその傾向が高いように思われる。
つまり、前胸は緑色だが、エリトラはコルリの♀と同じように、銅色っぽいのである。

051113_a

なかなか追加が得られないので、小休憩し、ポイントより厚木の町を望む。
なんと会社が見えるではないか。
ついでにサルのものらしい糞を見つける。
サルもいるのか・・・早く切り上げたい。

それにしても厳しいポイントである。
なかなか追加が得られない。
何とか♂を・・・
が、3匹目も♀であった。
うれしいけどちょっと残念。

051113_b

そして、めちゃ緑色をした枝から、やっと♂をゲット。
材の色と同じように、濃い緑色の♂である。
天城や増富のホソツヤと同じだ。
採れてよかった。

1:30PM

早いけど採集終了。

山頂の神社に戻ってみると、驚くほどの人であった。
どっから沸いて出てきたのか・・・それも普通の格好の人ばかりだ。
朝の人達は何処に行ったのか。
既に下山か通り過ぎてしまったのだろうか。
何となく場違いな感じがしてきたので、速攻でおむすびを食べて下山をした。

帰りの東名は大渋滞であった。
大和トンネルで事故が有り、秦野インターまで渋滞しているのである。
困った・・・採集出来て満足していたのだが、最後にどっと疲れた(^^;;;

今度は丹沢山かな?

本日の結果: 
 ホソツヤルリクワガタ1♂3♀
 マダラクワガタ1♂

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昆虫採集」カテゴリの記事

コメント

コルリではなくホソツヤを狙って採るとは、さすがですね。立ち枯れではなく落ち枝ですか?

ちょうどその日は、丹沢方面に、神ク調の一団+T氏が攻め入っていたはずです。

えいもんさんどもです(^^)
巴里は平和に戻ったでしょうか。
まだ用心して生活して下さいね。

>立ち枯れではなく落ち枝ですか?
生木の枯れた枝の部分と生木に寄りかかった枯れ枝と生木の枝に挟まれていた枯れ枝です。
それから、材はミズナラ、ブナの順ね。ミズナラで、上記の条件を狙うのが良いです。
これホソツヤ採集の大ポイントです。
落ち枝は春に狙うと良いです。雪の重みで枯れた枝が落ちるからだと思いますが。

日本に帰って来たら、試して下さい。
じゃなくて、一緒に行きましょう。

丹沢は次回・・・でも土屋さんが行ったのではもういなくなっちゃったかな(笑)
天城に行っておこうかな・・・ルリとツヤハダ狙いね。

画像では分からなかったのですが、やはり落ち枝ではないのですね。ミズナラの方がよいのですか。ホソツヤはいろいろな材に入るのですね。ある方が、丹沢でウツギの木で採集されていました。また、P.Kawadai氏が箱根で採集されたのも、自分には樹種不明の木でした。日本に帰ったら、ホソツヤ採集を勉強してみたいものです。

えいもんさん

本家のP.Kawadaiさんにはかないませんが、広葉樹の枯れた枝ならば、朽ち方さえ良ければいると思います。
私は、ブナやミズナラ以外では、細いリョウブの立ち枯れなどは必ずみます。
ホソツヤは生木の枯れた枝部分、ルリは太い立ち枯れと棲み分けていると思います。
そんな感じでフランスのプラティも棲み分けていないですかね。採集の時に、気にして見てください。

お久しぶりです。
関東でも採集を楽しまれているようですね。うらやましい。
コルリから採らないと無理でしょうが。。。

ながみね君
こちらこそご無沙汰です。
学校も採集に頑張ってるのかな?
たまにTさん所で見かけるので、頑張ってるみただと思っていますが・・・
神戸はどうですか?
六甲山も紅葉が始まったかな。

>コルリから採らないと無理でしょうが。。。
今回はコルリは狙いませんでした。
場所的にあまりいないようにも思います。

どうもです。
割と採集には行きますけど、材割の経験自体がそもそもあまりないので冬場はやることがないですね。
六甲山では、真っ赤になってる楓なんかもありますが、大方6分といったところでしょうか。

>場所的にあまりいないようにも思います

へー、ホソツヤが優先種なんですか。
まだ標本すら見たことないので一度はお目にかかりたいです^^;>ホソツヤ

六甲山にブナあるんだけど、コルリいないかな。
挑戦してみない?

紅葉谷のブナですか。あれってイヌブナらしいですね。
一度見に行ったことありますけど、なんだか微妙な場所でした。規模が小さい・・・
でも苗を植樹してました。
いればいるんでしょうが、新芽は難しそうですね。
六甲山てアカアシやオニもいないそうだし。

>六甲山てアカアシやオニもいないそうだし。

アカアシはいるはずです。
頑張ってね。

え?六甲山ってアカアシいるんですか?

多分ね。
自分は採った事ないので確実じゃないけど。
森林植物園に標本があったと思う。
また、能勢にいるんだから、六甲にいてもおかしくないと思いますよ。

マジすか?
今度森林植物園に偵察しに行ってきます。
なんか凄い希望がわいてきました。ありがとうございます。
アカアシがいるんだったらコルリも否定できないかもですね。
六甲山より南の大阪の山にもいるんですから。

コルリは厳しいと思います。いるとしたらルリでしょう。
能勢のブナ林にルリがいるとの情報が有り、数年前に行きましたが、痕跡すら見つける事が出来ませんでした。

そうそう、森林植物園内が凄いですよ。
まず、ヒラズゲンセイが採れるそうです。またルリボシカミキリも採れるそうです。
昨年標本が飾って有りました。
ヒラズゲンセイはおおよそポイントが見つかったのですが・・・引っ越してしまいました(^^;;;

とにかく六甲山は虫に関しては未開で、色々テーマが有ると思います。
摩耶山のコブだって追加は無いでしょうし・・・
学校の裏は六甲山なんだし、頑張ってね。

うーん、、つーさんが見つけられないとなると、相当難易度は高そうですね。
自分としてはとりあえずどっかでルリクワを採ってから採集してみるつもりです。今まで生きたものを見たことがないんで・・・(汗

ヒラズゲンセイって、あのアゴが黒くて真っ赤な虫のことですか?
あの虫、8年位前家の近所の側溝に死骸が落っこちてるのを見たことがあります。
当時は「グロッ!」って思っただけですが、後で図鑑を見ていたら「トサヒラズゲンセイ」というのが載っていて、「これかな?でもここ四国じゃないし・・」と思ったのを覚えています。そんな珍しい虫なら、とっときゃよかったなぁ。

六甲山が未開な地だって知りませんでした。
明日、早速森林植物園に標本見に行ってみます。

それから、つーさんのページはリンクフリーだというのでリンクさせていただきましたが、よろしかったでしょうか?

P.S
六甲山ラベルのコブなら学校の標本室にあったような気がします。

つーさん
お久しぶりです。流石、新規ポイントでも
きちっと成果をあげられてますね。緑材は
よく見かけますか゛いないものと思ってい
ましたがいるんですね。
実は当日は神ク調部隊で行くはずでしたが
引越荷物が片付かず断念しました。
年内に一度高山種に行きたいと思う今日
この頃です。

くわたけさん
ご無沙汰です。
くわたけさんも東京に戻られたのですね。

>緑材はよく見かけますか゛いないものと思っていましたがいるんですね。

はい、結構確率高いですよ。
だいぶ前ですが、私はエリーさんに教えてもらいました。弥山だったかな。

>年内に一度高山種に行きたいと思う今日
この頃です。

いいですね。
私も天城、丹沢・・・そうだ日光ホソツヤもやりに行かなきゃ・・・
しかし仕事忙しくて暇が有るかどうか微妙です。
今日も出張から帰って来たところです・・・


ながみね君
>そんな珍しい虫なら、とっときゃよかったなぁ。
それは残念でした。
かなり貴重な虫ですよ。そして色がとても綺麗です。
関東じゃまず採れない。
四国に多く、四国から大坂や神戸に北上しているのではないかとの話を空君が言ってたような?

>よろしかったでしょうか?
はい、問題有りません。
更新してませんが(^^;;;

>明日、早速森林植物園に標本見に行ってみます。
どうでした?
アカアシ、ゲンセイ、ルリボシの標本はあったかな。

>六甲山ラベルのコブなら学校の標本室にあったような気がします。
そうですか。
やっぱいるのですね。

>はい、結構確率高いですよ。
そうですか。知りませんでした。緑材は
おらんと思い込み、緑色になると捨てて
いました。勝手に既成概念をつくっては
いけませんね。虫採りは虫の気持ちに
ならねば。
>そうだ日光ホソツヤもやりに行かなきゃ・
いいですね。関東もいいポイントがあり
ますね。山の本でも買ってブナ帯を探し
てみます。(雪の降る前に)

>虫採りは虫の気持ちにならねば。

そそ。

プラティの場合、棲み分けの関係で基本的な採集方法が有ると思うのですが、やはり場所によるモディファイも必要だと思っています。
それなので、初めての山(ポイント)の場合には、まさか見たいな材も一応見ます。
そのおかげで変わったのや、まさかを採ったり出来たのではないかとも思っています。
発表される前に天城のルリが採れたり、野沢でホソツヤ採ったりなど。
そんなのが有るから楽しいし、虫の生態もより良くわかるのではないかと思っています。

>山の本でも買ってブナ帯を探してみます。(雪の降る前に)

まずは採れるところに行って経験を積むのが一番です。
今度時間が合ったら何処かに行きましょう。

>モディファイも必要
私などはブナ帯->湿った所->朽ちた小枝->コルリ、みたいなパターンがありますがなかなか応用がききません。まだまだ修行がたりませんな。
>今度時間が合ったら何処かに行きましょう。
ありがとうございます。是非お誘いくださいませ。お近くになりましたのでご一緒したいです。

くわたけさん

>私などはブナ帯->湿った所->朽ちた小枝->コルリ、みたいなパターンがありますが

そうです。基本はそれで完璧です。
しかし、採集する場所や亜種によって微妙に好みが異なっているように思います。
たとえば、ミナミコルリは本当に鉛筆みたいな材が好きですが、コルリはかなり太い材にもいます。また、ポイントによって材の朽方が異なるので、良い材の条件が異なっているように思います。

>是非お誘いくださいませ。
こちらこそ宜しくお願いします。

すいません。最近見れてませんでした。

>それは残念でした。
かなり貴重な虫ですよ。そして色がとても綺麗です。
関東じゃまず採れない。
四国に多く、四国から大坂や神戸に北上しているのではないかとの話を空君が言ってたような?

なるほど、だんだん分布域が広がってるんですか。
一度クワガタ以外の虫に手を染めるのもいいかな~。

>どうでした?
アカアシ、ゲンセイ、ルリボシの標本はあったかな。

結局風邪気味でいけませんでした。
冬休みも予定いっぱいあるし、何時いけるやら・・・
一年早く知っていればのびのびパスポート使えたんですが。

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